2013年11月9日土曜日

第5回GIS-Landslide研究集会

 「第5回GIS-Landslide研究集会」開催のご案内 

GIS-Landslide研究会では下記の通り、第5GIS-Landslide研究集会を開催いたします。 

主催GIS-Landslide研究会代表:山岸宏光)
共催独) 防災科学技術研究所
開催日平成25(2013)119日(土)
会場:(独) 防災科学技術研究所 研究交流棟
定員60名程度
研究集会テーマ「GISを用いた斜面災害研究・対策の最前線」
 斜面災害研究・対策において、地形・地質などの要因データや、地震波・降雨量などの誘因データは必要不可欠です。こういった各種データの最新の公開状況やデータの特性などを知り、GISにおける適切な利活用方法や問題点について議論します。

前回(4thGLM)のポスターセッションの一コマ
前回(4thGLM)のポスターセッションの一コマ

研究集会セッション
・口頭発表
 セッション1斜面災害の誘因および地形応答
 セッション2新データ・新技術の紹介・解析
 セッション3データ処理および国際展開
 セッション4:総合討論
・ポスター発表(15件程度)
 GIS、Landslideおよび自然災害に関する研究全般

※本研究集会では、調査・解析技術のみの話題や、結果が出ておらず行き詰まりを感じている研究、違う学会で発表したがあまり議論ができなかった研究など、幅広く発表を募集します。大学生、大学院生の方も遠慮なくご発表ください。

参考
前日の平成25(2013118金)に、同会場にてGIS講習会2013を開催いたします。

講演要旨集
第5回GIS-Landslide研究集会講演要旨集(PDF, 14.4 MB)

発表スライドの公開
O6. 藤村英範(国土地理院) 国土地理院のウェブ地図について (PDF, 3.2 MB)

プログラム: 
※筆頭者のみ記載

受付開始 9:30

開会挨拶 10:35 山岸宏光 (愛媛大/GIS-Landslide研究会)

セッション1:斜面災害の誘因および地形応答 10:40-12:00 座長:松澤真 (土木研究所)
O1. 齋藤仁(関東学院大)
 リアルタイム雨量データの活用ーSWING system:斜面崩壊を引き起こす降雨のモニタリングー

O2. 那須誠(元前橋工科大学)
 斜面・地盤災害への地下水等の影響
O3. 栗山雅之 ((一財)電力中央研究所)
 山間部の地形形状と地震動の増幅効果の関係(仮)
O4. 松四雄騎 (京都大)
 削剥速度と流域の地形: 地形情報から削剥速度を推定するアプローチの限界について


昼休憩 12:00-13:00

セッション2:新データ・新技術の紹介・解析 13:00-14:20 座長:林一成 (奥山ボーリング(株))
O5. 早川裕弌(東京大)
 地形・地質現象における地上レーザスキャンの利活用:データ取得から解析,共有まで
O6. 藤村英範(国土地理院)
 国土地理院のウェブ地図について
O7. 原政直 ((株)ビジョンテック)
 地すべり災害緩和へのGISおよび衛星リモートセンシングの適用の試み
O8. 高原晃宙(土木研究所)

 深層崩壊評価手法の検証について-2011年台風12号による紀伊山地での深層崩壊発生事例-

ポスターセッション14:20-15:50
 30min.:ポスター3分イントロダクション(10件程度) 進行:内山庄一郎(防災科研)
 60min.:ポスターセッションコアタイム

セッション3:データ処理および国際展開 15:50-17:10 座長:小花和宏之
O9. 神原規也 ((株)エイト日本技術開発)
 細密LiDAR DEMデータの平滑化処理の手法と効果について-ラプラシアン図を中心に-
O10. 山岸宏光 (愛媛大学防災情報研究センター(CDMIR)/GIS-Landslide研究会)
 地すべり地形分布図(デジタル版)の活用とGIS解析例
O11. 清水孝一 (土木研究所 / ICHARM)
 インドネシア国アンボン島の天然ダム決壊災害の減災はなぜ成功したか
O12. 内山庄一郎 (防災科研)
 全国規模の地理空間情報を取り扱う際の留意点

セッション4:総合討論 17:10-17:30 (最長18:00)  進行:土志田正二(防災科研)
 

閉会挨拶 17:30 山岸宏光(愛媛大/GIS-Landslide研究会)

ポスター発表(コアタイム 15:45-16:45)
P1. 土志田正二 (防災科研)
 地すべり地形分布の定量的評価手法の構築
P2. 小花和宏之 (千葉大)
 低コストな空撮・地形測量システムの開発
P3. 佐藤丈晴 (岡山理科大)
 岡山県南部地域における南海地震に起因する土砂災害ハザードマップ
P4. Dou Jie (東京大)

 Spatial prediction of landslide susceptibility in the Chuetsu area using a bivariate statistical analysis (BSA) method
P5. 田中大輔 (首都大学東京)
 スネーク曲線を用いた平成24年九州北部豪雨の解析-50年確率値を用いて-
P6. 松澤真 (土木研究所)
 花崗岩地域における山地の開析程度と崩壊特性の関係について-2009年防府災害を事例として-
P.7 林一成 (奥山ボーリング(株))
 大規模地すべり・深層崩壊の発生危険箇所抽出に用いる地形量の検討
P.8 鈴木比奈子
 1923年大正関東地震で発生した地盤災害と現在の痕跡

P.9 岩本直也 (岐阜大)
 岐阜福井県境,能郷白山花崗閃緑岩分布域における山体重力変形地形と地質構造(特に節理系と温見断層破砕帯)の関係
P.10 岩橋純子 (国土地理院)
 基盤地図情報(5mDEM)を用いた伊豆大島の斜面分類



ポスター3分イントロダクション:
・ポスター発表の前に3分間のポスター紹介時間を設定します。
 発表にスライドを使う場合は可能な限り前日までにデータをお送りください。
 接続に時間がかかるため、持ち込みPCは使えません。

意見交換会 18:30-20:30

2013年11月8日金曜日

GIS講習会2013

「GIS講習会2013」開催のご案内

 GIS-Landslide研究会では下記の通り、GIS(地理情報システム)の実習形式の講習会「GIS講習会2013」(※)を開催します。参加を希望される方は事務局まで電子メールにてお申し込み下さい。
※「この教育は、地理情報システム学会のGIS教育認定を受けたものである(認定年月日:2012年7月11日、認定番号:11-005、教育時間数:6時間)」

講習内容

初級コース:GIS未経験者・初心者の方を対象に、GISの概念、基本操作、公開されている各種データのインポートとテーブル操作、Excelデータの結合及び主題図の作成まで行います。
中級コース:GISを研究や業務で利用したい方を対象に、GISを用いた地すべり地形解析手法の基礎を学びます。防災科学技術研究所の地すべり地形分布図のGISデータの利用、データの取り込み、簡単な数値解析処理などを行います。

講師:内山庄一郎(初級コース), 土志田正二(中級コース)

日時:平成25(2013)年11月8日(金)10:30 - 17:30
場所:(独)防災科学技術研究所 研究交流棟3F 第3・第4会議室(つくば市天王台3-1)
講習会費(※):初級・中級コースともに2,000円
 ※実習資料印刷費、実習アシスタントの交通費・謝金として。非営利です。
必要機材:初級・中級ともにノートPCをご用意ください。また、ArcGIS試用版のインストールをお願いします。入手方法等はお申込みいただいた方にご連絡いたします。
定員:初級:20名、中級:20名

申込方法:下記の項目について、事務局までEメールにてご連絡ください。

 1) 氏名, 2) 所属, 3) 受講コース、4) 連絡先 (TEL, e-mail)
申込先:GIS-Landslide研究会事務局(gis-landslide【あっとまーく】bosai.go.jp)
参考:講習会翌日の平成25(2013)年11月9日(土)に、同会場にて第5回GIS-Landslide研究集会が開催されます。詳細は以下のホームページをご参照ください。

第5回GIS-Landslide研究集会開催のご案内

前回(GIS講習会2012)の中級コースの一コマ
 前回(GIS講習会2012)の中級コースの一コマ

<コース概要>

プログラム:「GIS講習会2013」初級コース概要
9:30 開場・受付開始
10:00 - 11:00 座学「GIS概論」
 ・GISとは何か?GISでできること,GISの得意な作業
 ・座標系と投影法
 ・GISデータの種類:ラスタとベクタ(ポイント・ポリライン・ポリゴン)
・GISソフトウェアの種類
11:00 - 12:00 実技1「ArcGISの基本操作」
 ・ArcMapの基本操作
 ・様々なデータの読み込みと表示、属性の確認
12:00- 13:00 昼休み
13:00 - 14:30 実技2:「主題図の作成」
【目標】適切な凡例を設定し、地図に必要な要素を配置したレイアウトを作成し印刷する
 ・主題図の作成(凡例の変更、レイアウト作成、印刷)
 ・凡例の変更(単一シンボル、属性による分類、数値によるクラス分類、透過表示)
 ・ベクタデータの入力(ポイント、ポリライン、ポリゴンとそれぞれの属性情報)
・地図に必要な3要素
 ・レイアウトの作成
 ・印刷および様々なファイルフォーマット(PDF、AI、BMP...)へのエクスポート
14:30 - 16:30 実技3:「テーブル操作」
【目標】
 ・フィールドのタイプ(文字型、数値型)の理解
・ポリゴンの面積、ポリラインの長さを求める
 ・人口と面積のフィールドを使って人口密度を求める
 ・テーブル結合:既存のデータとエクセルデータを結合する
・主題図のエクスポート(活用編)
16:30 - 17:00 質疑応答とアンケート

プログラム:「GIS講習会2013」中級コース概要
9:30 開場・受付開始
10:00 - 11:00 座学「GISによる地形解析」
 ・GISを用いた地形解析を行うための基礎的理解の確認
 ・ArcGIS試用版の動作確認
11:00 - 12:00 実技1:「地形データ解析基礎」
【目標】DEMの理解と利用方法
 ・国土地理院基盤地図情報10mDEMを使った地形解析 (等高線図・傾斜図・曲率図・陰影図など)
 ・標高データ(DEM)のインポートおよび補間手法について
 ・国土地理院基盤地図情報50mDEMを使った地図作成
  ・点データからの様々な補間方法について
12:00- 13:00 昼休み
13:00 - 14:30 実技1の続き
14:30 - 16:30 実技2:「データの作成」
【目標】各種データのインポート,GISデータの作成
 ・ジオリファレンス(地形図,地質図とGISデータとの位置あわせ)
 ・ベクタデータの作成実習:ポイント,ポリライン,ポリゴン,属性データ
 ・ベクタとラスタを利用した解析の例:防災科研地すべりデータを利用して
16:30 - 17:00 質疑応答とアンケート