-地形判読技術の伝承と新しい技術との融合-
GISは便利なツールですが,それを有効に活用するためには基礎となるデータが必要不可欠です.本講習会では,地形研究(地すべり研究)には欠かすことができない空中写真による地形判読技術を学びます.講師には,防災科学技術研究所が刊行する地すべり地形分布図の創始者であり,中心的な2名の判読者のうちの1人である大八木規夫先生と,北海道全域の地すべり地形を判読し,GIS-Landslide研究会代表でもある山岸宏光先生をお迎えする予定です.空中写真による地形判読技術を講師から学ぶ機会がほとんど無い昨今,大変貴重な講習会であるため老若男女,皆様是非ご参加ください.
また空中写真判読実習に合わせて,空中写真で判読した地形が現在の最新地形測量技術(航空レーザ測量データなど)ではどのように見えるのかについて,講習を通して皆様と議論を行いたいと思います.
講師:大八木規夫(Aクラス),山岸宏光(Bクラス)
アシスタント:佐藤剛(帝京平成大),内山庄一郎(防災科研), 土志田正二(防災科研)
日程:2013年5月25日(土)
場所:帝京平成大学 池袋キャンパス 本館 701(Aクラス),702(Bクラス)
定員:40名(1クラス 20名×2)
参加費:5,000円(学生 2,000円、講師代及び資料代として)
申込方法:事務局までお名前とご所属(学生の場合は学生とお書き下さい)をご連絡ください。
事務局:GIS-Landslide研究会 事務局
gis-landslide【あっとまーく】bosai.go.jp
Aクラスの実習風景
クラスの選択について: ・Aクラス(大八木先生):中級者および地形判読経験者のスキルアップ
・Bクラス(山岸先生):初級者および海外での判読技術の活用
※Aクラスは簡易実体鏡を用いた実体視,もしくは裸眼実体視ができることを前提とした講習を行います。空中写真判読から地形図に書き込んだ経験があれば,より講習の理解が深まります。
持物:
・30cm定規
・簡易実体鏡(貸出可能)
参考図書:
・地すべり地形の判読法(著・大八木規夫,近未来社)
・空中写真によるマスムーブメント解析(著・山岸宏光他,北海道大学出版会)
・北海道の地すべり地形デジタルマップ(編著・山岸宏光,北海道大学出版会)
講習会スケジュール:
受付 10:00 -
Aクラス (講師:大八木規夫) 帝京平成大学 池袋キャンパス 本館 701
10:30 - 11:00 空中写真判読と地すべり地形分布図
11:00 - 12:00 空中写真判読の基礎
昼休憩
13:00 - 14:00 空中写真地形判読実習(中越地震による斜面崩壊)①
14:10 - 15:10 空中写真地形判読実習(中越地震による斜面崩壊)②
15:20 - 16:20 航空レーザ測量データなどの数値地形データによる地形判読
16:20 - 16:50 質疑応答・総合討論
Bクラス (講師:山岸宏光) 帝京平成大学 池袋キャンパス 本館 702
10:30 - 11:00 空中写真判読と地すべり地形分布図
11:00 - 12:00 空中写真判読の基礎
昼休憩
13:00 - 14:00 空中写真地形判読実習(広域における地すべり地形判読)①
14:10 - 15:10 空中写真地形判読実習(広域における地すべり地形判読)②
15:20 - 16:20 航空レーザ測量データなどの数値地形データによる地形判読
16:20 - 16:50 総合討論